さいとうこうたろう物語

ノマドワークに憧れるサラリーマン。新しい働き方に興味津々。

衆議院選挙で一緒に投票することになる最高裁の裁判官の国民審査について

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そろそろ期日前投票をし始める人が増えてきている頃かな−と。昔は結構期日前投票のハードルが高くて、レジャーなんかだと投票できないってこともあったらしい。それから考えると今は期日前もできるし、投票する場所も限定されないときている。

便利になったもんやね。ただ、その分お金がかかっていることも事実なので、そのあたりは利便性を上げる方法をぜひとも考えて欲しい。

ということで衆議院選挙につきものの国民審査。

https://seizisuki.com/kokuminnsinnsa-saikousaibannsyo/

最高裁判所の裁判官というのは結構特殊。裁判所の作りの性質上そうなっているといえる。

第51回 最高裁判所は「特別」な場所

これがわかりやすい。地方裁判所高等裁判所が事実審なのに対して、最高裁判所は法律審ということであり、法律を審議する裁判所であるということ。

そして、その法律というのは以下のコトバンクより引用するならば。

最高裁判所(さいこうさいばんしょ)とは - コトバンク

上告および訴訟法で特に定める抗告について裁判権をもつが (裁判所法7) ,一切の法律,命令,規則または処分が憲法に適合するか否かを決定する権限を有する終審裁判所である (憲法 81) 点に特徴がある。

憲法を基本として、あらゆる権力の適応が憲法に対して違反していないかを明らかにする場所という位置づけ。とある法律が違憲か否かを判断するのは最高裁判所ということになる。

その最高裁判所の人達を衆議院選挙と同時に行われる国民審査にて国民による不信任投票を行う。

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20121206

ちきりん氏の古い記事だけどとても良くまとまっており、よく分かるので引用。

特にQ8はまさにそのとおりだと思う。

裁判では判例が重視される事が多い。というのも、法律は平等に適用されなければいけないし、似たようなケースの裁判で全く量刑が異なっていては不平等になってしまう。当然全く同じ事件なんてものは存在しないけど、似ていた場合は、そう遠い判決にはならない事が多い。全く異なるとなればそれだけの差異があるということになる。

で、究極的に言えば最高裁判所は日本のおいて、法律の適用基準を審査する場所だといえる。であればちきりん氏の中にもあるけど、日本の価値観を決める場といえる。

そんな場所なのだから、何をしているかわからないと言うのは良くないし、監視もないような状況では良くない。

対象7裁判官にアンケート=憲法改正、原発訴訟など-国民審査【17衆院選】:時事ドットコム

朝日新聞時事ドットコムなどが、アンケートを行っており、それぞれの人となりを見れるようになっているが、最高裁判官に必要なのは人となりではなくて、その人がどのような判断をしてきたが重要。なぜなら、彼らが価値観を作ると書いたが、それにはきちんと憲法であったりその他の法律があるからだ。それをどう適応するかは人となり以上のものがある。日本国憲法にはこう書かれている。この事象はこれに適合するか否か。それを判断する。

いくら人となりがよくてもその判断、基準、価値観がそぐわないと考えるならその人は最高裁判官としてどうかとチェックしないといけない。

日本の法律の適用を決めているので、法治国家における重要度としては立法府を決める選挙と同じくらい重いはず。なので、最高裁判官のチェックというのも行えるようにしたい。

残念ながら衆議院選挙ほど床屋談義もなされないし、盛り上がらないので個人で情報をえていくのは難しい。インターネットが発達した昨今とは言えなかなかに、自分で調べるのは難しいところはあるけど、下のように、どのような判例を出しているかを見ることはできる。

小池 裕 裁判官の判決歴 < 投票行動.com

興味のある過去の判例をチェックしてみてはいかがか。