さいとうこうたろう物語

ノマドワークに憧れるサラリーマン。新しい働き方に興味津々。

演説会は議論の場なのかどうか

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記事の主体者の意見も反映されているので興味深い分析ではあるが、いくつか疑問もある。

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まず、演説とは何か。だ。

批判者の声に耳を傾けない街頭演説会には、国会での野党からの批判にまともに受け答えをしない総理の政治姿勢が反映されているように思う。安倍総理は、つくば駅前での演説の中で、「しっかりと愚直に、誠実に」政策を訴えていきたいと述べていた。しかし残念ながら、安倍総理の対応を見る限り、誠実さなど微塵も感じない。国会からも逃げ、国民の声からも逃げる、そんな人間に政権を担う資格があるとは到底、思えない。 

 公開討論会ではなくて演説なわけだから、批判者の声に耳を傾けるべきかどうかというのは一つある。国会で野党からの批判にまともに受け答えをしないというのは良くない。国会は議論の場であるし、審議の場である。法律を決める上でそれは避けて通れない。

しかしながら、街頭の演説会で批判に対して耳を傾けていたら、主張すら聞けなくなりそうなもんだけど。

公開討論会、ネット討論会、この辺を活用するべきなんだろうと思う。

一般人が国会議員に自分の意見を届ける方法というのがそれほどあるわけではないということなのだろうけど、やじを飛ばす人も方法を間違っていると思われる。

演説は一方通行だから、演説者の意見を聞く場になる。質疑応答時間があればその時間を活用するべきだけど、街頭演説ではそうはいかない。

プラカードや、やじをする人はこういう人もいるよというアピール以上でも以下でもないので街頭演説会で意見がどうのこうのというのは間違いだと思う。なので、公開討論にしかも質疑応答を混ぜたものをやるのがいいのではないだろうか。

総理は演説の終盤で、有効求人倍率などの数字を挙げながら、「自分の努力で未来をつかめる、まっとうな状況」を作ることができたと自公政権の実績を強調していた。しかしその一方で、実質賃金が下がり続けている状況については、全く触れなかった。今回の演説に限らず、総理は実質賃金の問題には言及したがらない。私たちの暮らし向きが苦しくなりつつあることには、ほとんど関心がないらしい。

この指摘はその通りなんだけど、実質賃金が下がっていることを分析してその内容を報告して道筋を示す。これはじっくりと別の場でやってほしいな。

アメリカみたいな会場での演説会みたいなものをやってその内容を報道するというのがいいのではないだろうか。

というのも、街頭演説会は、候補者の応援という側面と自分の主張、しかも限られた時間なので、どうしても主張は簡単になるはず。要するにキーワードのみの抜粋になるわけだ。したがって、じっくりと主張のできる演説会を報道するというのがいいのかなと考える。これはどの政党も同じ。候補者の演説放送って言う手段があるけど、街頭演説のありかたを変える時期には来てるかなと。

ネット討論会とか新しくもないけど、試みとしてはいいと思う。