さいとうこうたろう物語

ノマドワークに憧れるサラリーマン。新しい働き方に興味津々。

麻生副首相の「武装難民」発言について調べてから発言できるのか?

何かと失言やなんやでちょくちょく話題になる麻生副総理だけど、「武装難民」に関してこんな発言をしてまたニュースになっていた。

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武装難民は国際法上ありえない - masanax’s blog

武装難民」という言葉がどういう意味なのかわからない上で麻生副総理の発言を判断するのは危険かとは思うんだけど、きちんとした解釈が出てこないのは少々懸念。

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難民が武装していることはあり得るというのはその通りで、自衛のためや安全に秩序だって行動するためやいろいろな目的はある。

武装難民」の使用方法がわからないのに考えても・・・

武装難民」で調べると今回の発言が出てくるのだけど、その定義はすぐに探せない。「武装難民」に書いている人も結構思い思いでかいているという状態。造語なのか、形容詞として使われているのか。上の記事では防衛省なんかでの使用事例がのっているので参考になるが、明確に定義が出てくるわけではないので少々混乱。

armed refugee(武装難民)という言葉が国連で使われたコンゴ戦争は毎日1000人単位で死に続けたにも関わらず誰も興味を持っていなかった - Togetterまとめ

過去にUNHCRでも使われた言葉だそうで、要するに武器を持っている難民ということなんだけど、その中でも武器を放棄しない難民のことを特に指すようなイメージ。

非常識な麻生氏武装難民射殺発言 (1/2)

上の記事で述べられている部分から抜粋。

なによりも承知しなければならない点は、武器携行そのものは違法ではないという点だ。そして、携行しての脱出も大した問題とはならない。仮に難民が武器を持っていても日本領域内への侵入あるいは上陸時に放棄させればよいからだ。 

 で、難民として国を逃げ出したときに武器を持つのは違法ではないと言うのは納得。問題点はその人達が日本国内に逃れたときに武器を放棄しなかった場合だろう。

武装難民」が武器を放棄しない場合にどう対処するか

ここでようやく麻生副総理の発言について考えてみる。武器を放棄しないということは危険。UNHCRの過去の報告を見るとそうなんだろう。これは日本国民の安全というだけでなくて難民の中での生存権という意味でも大切。よくよく考えてみれば命からがら逃げてきた人は衣食住が満足ではないわけで、そういった中に武器を持っている(権力を持っている)人がいた場合、何が起こるかと言うのは想像に難くない。さらに生き延びるために武器を使用して他者を害するというようなことも起こり得る。

警察が交戦規定をもって対応するのもいいけど、武器の量が大量であった場合で抵抗を受けた場合は警察だけで対応しきれるとも思えない。

そういった意味で麻生副総理の発言は問題提起としては理解できる。表現上の問題があるというのも理解できる。

まとめ

戦争が起きたために発生する大量の難民を受け入れたことがない日本で、何がおこりうるのかということはきちんと考えるべきだし、何か起きたときに対応を考えることは大切。

今回の麻生副総理の発言はその観点から意味があると思う。むしろ、上記が実際に起きた際に、日本海側に住んでいる方々は影響を受けやすいであろうし、そういったことを考えているというのは不要な悲劇を避けることができる。