さいとうこうたろう物語

食にまつわる仕事をする人間が、日々の出来事を軸を持って眺めてみたい。

経済統計は完璧な指標の夢を見るか 2016/02/09

はいさい!

例えば経営者は指標の読み方だけを知っておけば良くて、指標がどうやって算出されるか知らなくても良いか?

これにはいろいろな意見があるものかと思われる。会計を利用する経営者が、会計の付け方を理解する必要があるかどうかということ。確かに、借方や貸方の考え方を理解することで、何が理解できるかということがある。

マイクロマネジメントはビジョンを語る上で弊害となることが多いが、細かい部分を知らずして大きな話はできないこともあると考える。

そう感じたのが、日経新聞の経済統計が何故ブレるかという記事を読んだので。

www.nikkei.com

輸出入に関わっていると、為替の影響の大きさがよく分かる。100円で輸入してたと木の価格は125円になることによって25%上昇している。すべての輸入品が25%コストアップするのだから恐ろしい。

さて、そんなわけで、その為替を動かす経済指標の影響は疑う余地が無い。為替の動きや、株式の動きを見極める上で、指標を使うのであれば数の大小こそが重要かもしれないが、政治家や経営者ともなると世の中の動向を正しく把握するということが大切だろう。ファンダメンタルの指標は経済のファンダメンタルであるから、大きな方向性は示してくれているものだと信じたい。

さて、そんなわけで、この記事は面白かった。指標の大小で経済が動くので、基本的な大小だけを気にしていたが、その実を見極めてこそ指標に意味があると知った。

例えば小売業販売額という指標。この前提となっているのがスーパーでものを購入するという前提。ただ、自分の生活を思い浮かべてみてもわかるが、ネット通販なり、そもそもバーチャルなものにお金を払うなど、前提が覆りつつあるのは周知の事実だろう。これをもって日本人の消費が冷え込んでいると断定すると痛い目に会う。

ましてや政策的に、何らかの影響を保つ場合、間違った指標で間違った政策を作られてしまっては堪ったものではない。

家計調査も、回答者に家計簿をつけてもらうということだが、そうなってくると一人暮らしや共働きといった家庭の数値はなかなか把握しにくいだろう。動態なのだから推移が見れれば良いという考え方もあるが、生涯未婚率の増えている昨今、独身者などの影響の大きさを考えればそうとはいえないと思う。

ということで、数値を見て何かを判断しようと思った場合は、数値がづいった意味を持つのかということをしっかり考えていくのは必要だろう。数値は数値でしかない。正しいも間違っているもない。どう解釈するかということであり、どういった背景があるのかを知ることによってそれが明るくなる。一言に数値の大小で判断するのではなく、背景を知ることはこれからの先進的な時代にどういった傾向を求めるのかということで、必ず役に立つ物と思う。