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さいとうこうたろう物語

食にまつわる仕事をする人間が、日々の出来事を軸を持って眺めてみたい。

コーヒーがありふれるようになってコーヒーのレベルは上がったか?2015-12-28

はいさい。

日本人はつくづく変態だと思う。

食にかける執念が異常だ。アルコールを分解する酵素には体内に主に2種類あるが、そのうちの一つは遺伝に由来する。日本人の半数は遺伝的にその内の1種類を持たない人が半数に上るという。

そのくせに、だ。日本には酒というものがありふれている。日本酒と焼酎、泡盛。日本酒も米の精製方法により、大吟醸吟醸純米酒。焼酎も、麦、芋、米、蕎麦、シソ・・・。ウイスキーも国産が賞をとるほどだし、ワインも日本産ワインが世界で認められるようになってきた。ビールに至っては各地で、地ビールができるし、東京にいれば世界中のビールが手に入る。外国人が聞いたら驚くだろうな。これだけいろいろなアルコール飲料が揃っている中で、半数の日本人はアルコール分解能力が高くないというのだから。

しかしながら、日本人というのはそれだけに飽きたらず、飲料に恐ろしいこだわりを持っている。夜に街を歩けば煌々と輝く自動販売機にはいつも目新しい飲料が並ぶし、いわゆるお茶と言われるものも、緑茶、抹茶、煎茶、麦茶、烏龍茶・・・。紅茶も嗜むし、コーヒーも飲む。西にエスプレッソなる飲み物があればチャプレッソなるものも生み出してしまうんだから恐ろしい。これが八百万の神のなせる業なのか。

前置きが長くなってしまった。で、いろいろ動きがある中で、コーヒーは動きがわかりやすい。駅前ではスタバの斜向かいにドトールがあるなって光景は珍しくなくなっている。都内のコンビニではコーヒーを目の前にいれてくれる機械を見ない店舗はない。

そうまでして飲まれるようになったコーヒーだが、コーヒーのレベルは上がったのだろうか?

豆を挽きたてでいれてくれる機械があふれるようになって、挽きたてのコーヒーというものは珍しくなくなった。ところが、これが結構難しい。挽きたてが飲める機械というのはちゃんと掃除していないと粉末が残る。粉末が残ると酸化してしまい味が悪くなる。せっかくの挽きたても少数の雑味によって味が損なわれるとなるとなんともやるせない。

カプチーノ系も問題だ。加熱した牛乳は加熱し続けるとタンパク質が凝固して味が悪くなる。自動化されていくことにより技術は不要となるが、ケアが必要になる。ちゃんとした掃除、メンテナンスがデキる人がいて、味は向上していく。機械を作るメーカーもその辺りを気にして作り出しているから、いずれは劣化も少なく、粉塵も少なくなるだろう。なので、向上していっていると思う。だが、同時にコーヒーを扱う人々がその知識を向上させていってくれることを願うばかりだ。